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海教室第177回目!ダイバーになろう!オープンウォーター講習No.4「水圧と耳抜きについて」
2021/07/06
皆さんこんにちは!今週はゆっこがお送りしていきます。
今回はNo.2でも少しふれた水圧の事と、それによって体に起こる耳の痛みとその解消法について書いていきます。
それでは最初に水圧について!
オープンウォーター講習 セクション1 最初の部分ですね。
ダイビングをする人でなければ水圧について考えるのは高校の理科の授業くらいではないでしょうか?
水圧とは、物体に対してかかる圧力のことです。
物体は常に周囲から圧力を受けています。もちろん、今の私たちにも圧力がかかっています。
見ることはできませんが私たちが通常生活している間、
私たちの頭の上には、空気の柱があり、その柱は約500kmほど、空気の無くなるところまで続いています。
この空気の重みを大気圧、圧力と言います。
地上には約
1キロの圧力がかかっていると言われています。これを1気圧と言います。
水中に入っていくと私たちの頭の上には空気の柱だけではなく、水の柱もできますね。
はい、その水の重みを「水圧」というのです。
深く水の中に潜れば潜るほど、この柱が長くなるので水圧が強くなる、とイメージしてもらえばわかりやすいと思います。
水中では10mごとに1気圧がかかります。
空気約500km分の重さ = 水10m分の重さ ということです!水って重い!!
水深10mでは水柱の1気圧+空気柱の1気圧=体に2気圧
水深20mでは水柱 2気圧+空気柱 1気圧=体に3気圧 かかっていることになります!
それでは、水圧が分かったところでこの水圧が体に及ぼす影響について書いていきます。
水に入ると体に水圧がかかります。陸上にいるよりも強い力です。
しかし私たちはその水圧を受けてもぺちゃんこにつぶれてしまったりはしません。
なぜなら、体の中身がほとんど水だから!気体に比べて液体は水圧の影響を受けにくいのです。
気体はどれくらい影響を受けるかというと
水深10m では 体積が2分の1 に
水深20m では 体積が3分の1 に!
空気が水中で水圧に押されて小さくなってしまうわけですね。
身体の中はほとんどが水!と書きましたが、当然水ではなく、空気が入っている部分があります。
その一つがなんと、耳!!耳、鼓膜の内側には水が入らないようになっています。
水圧を受けた耳はどうなるかというと、
鼓膜の内側の空気の体積が小さくなり、外から押される状態になるので
鼓膜が内側に引っ張られます。その結果、耳の痛みや違和感が現れてしまいます。
それを解消するのが【耳抜き】と言われているスキルです。
【耳抜き】とはオープンウォーターダイバーコースの限定水域で習う「潜降と圧平衡」の圧平衡のことです。
外からの圧力が強くなって耳が痛くなるので、内側から空気を足してあげて
外側と内側の圧力差をなくすスキルです。
それでは一般的な耳抜きの方法☆
サルバルバ法
空気をしっかり吸って鼻を摘まみます。
口から空気が漏れないようにし、目を閉じます。
鼻をかむように鼻に空気を送り込みます。
※この時思い切り鼻をかむと鼻の血管が切れて鼻血が出てしまう可能性があるので
優しく空気を送り込んであげてくださいね
逃げ場を失った空気が耳の方へ流れるよう耳に意識を集中します。
同じように鼻を摘まんだ状態で唾をのむ方法をフレンツェル法と言います
逃げ場を失った空気が鼻と耳を繋いでいる耳管という管を通り、耳の方に行きます。
そこで空気が耳の内側に足されるので鼓膜が引っ張られて痛い状態が解消されます。
耳管が開くと耳の奥できゅっと言ったりすることがありますが
どの方法でも違和感がなくなれば成功している証拠です🙆♀
耳抜きに関して大事なポイント☆
1,浅い場所ほど、こまめな耳抜きを!
空気の体積は浅ければ浅いほど変化が激しいです。
例えば、水面で体積30の空気は水深10mでは15になりますが、
水深20mでは10になります。
水面から水深10mでは体積が15減ってるのに対して
水深10mから20mでは5しか減っていません。
浅いところでの深度変化の方が体積変化が大きくなります。
なので、浅い場所ほどこまめに耳抜きを行いましょう!
2,うまく耳が抜けなかったら深度を浅くして
耳抜きが水中で上手くできなくなるときは耳抜きが遅れてしまっていることが大半です。
一度耳抜きが遅れてしまうとどんどん深く行っても耳は抜きは上手くできません!
最初はロープやハシゴに掴まってゆっくり深度を変える様にしてください(ココがポイントです)
うまく耳が途中で抜けなくなったなと思ったら今いる深度より浅い場所に移動しましょう。
すると、違和感も少なくなります。
また水圧が弱くなるので耳抜きも成功しやすくなります。
うまく耳が抜ければまた深度を深くしていき、徐々に深いところに潜っていきます。
一度耳抜きが出来なかったからと諦めないでくださいね!!
3,しっかり鼻を摘まんでから耳抜しましょう
陸上では耳抜が出来るのに水中に入ると途端にできなくなる方。
マスクの鼻ポケットに騙されているかもしれません。
自分では鼻を押さえているつもりが鼻ポケットの先の部分しか摘まめていない、そんな可能性もあります。
この状態では鼻から空気が漏れてしまうので耳抜が出来ません。
下のように鼻の根元をしっかりと摘まんでから耳抜をしましょう
4,体調が悪いときは耳が抜けにくいです
体調を崩している場合、空気を耳に送る管の動きが悪くなってしまったり、鼻水などで管が塞がってしまう可能性があります!
そうするとうまく空気が送られないので耳が抜けません。
無理して入ると鼓膜を破ってしまったり、中耳炎になってしまう可能性があります。
体調が優れない場合は絶対に無理して潜らないようにしましょう。
無理だと思った時には必ずハンドサインを出して
バディやインストラクターに伝える様にしてくださいね。
耳抜はダイビングでは必ず使うスキルになります!が、苦手意識を持つ人も多いです…。
コツをつかんでダイビングを楽しみましょう(^^♪
今回はここまで!次回もオープンウォーター講習で使うスキルについて書いていきますね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました(@^^)/~~~
RESERVE
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