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海教室第185回目!ダイバーになろう!オープンウォーター講習シリーズNo.12「エマージェンシーウェイトドロップ」について
2021/09/02
皆さん、こんにちはゆっこです!
今週は前回の私の回に引き続きウェイトについて!
前回は適正ウェイトのチェックでしたが、
今回はエマージェンシーウェイトドロップ について書いていこうと思います。
このスキルはフレキシブルスキルと言って
限定水域1-5の中でインストラクターがタイミングを見て行うスキルになります。
それでは、エマージェンシーウェイトドロップとはどのようなスキルでしょうか?
水面で緊急事態が起こった場合、通常はパワーインフレータを使って浮力の確保をするのですが、
それができない場合(シリンダーの空気が空っぽなど)、ウエイトシステム(ベルトやポケット)を捨てて、浮力を確保するスキルになります。
このスキルでは緊急時にウエイトを捨てる方法を練習し、突然の浮力増加を経験します。
☆エマージェンシーウェイトドロップの行い方☆
足がつかない深さの深度に適正ウェイトを付けた状態で浮きます。
BCDから空気を抜いた後、ウェイトシステムをクイックリリースを使って外します。
外したウェイトを身体から離して下に落とし、浮力を確保します。
自分の足に当たったりし、水底にあるものや人にぶつからないように注意をしてウエイトを体から放して浮力を確保します。
様々なウェイトシステムでのクイックリリースの方法
◎ウェイトベルトの場合
シーマックスのオープンウォーターダイバーコース講習ではウェイトベルトを使っています。
右手でベルトの端っこを持ち、手前に引きます。
バックルからベルトを外し、身体からベルトを離します。
この時は必ず右手でベルトを持ち、バックル側が下に来るように持ってください。
◎BCDのウェイトポケットの場合
左右にポケットがあります。
これは2回に分けてリリースが出来るようにするためです。
クイックリリースのついているウェイトポケットは引っ張れば外れるようになっているので
片手で力強く引き、身体から離します。
◎ウェイトベストの場合
肩部分にバックルがあるタイプのものがあります。
そのバックルを外すとリリースすることができますが、バックルがないものや
バックルがあってもBCDの下に着ているため、クイックリリースが難しい場合が多いです。
では、ウェイトベストや、BCDのクイックリリースのできない部分にウェイトを付けたい時は
どうしたらいいのでしょう?
取り外せないウェイトポケットは姿勢を整えるトリム用に使う物になります。
ウェイトベストもベストだけにはたくさんのウェイトを入れることはできませんので
ウェイトを分散して他の部分にも入れる必要があります。
なのでこれらのウェイトシステムを使う場合には、
ウェイトを分散させて、すぐに取り外せるウェイトも付けておく必要があるのです。
ウェイトをたくさんつけないといけない場合は浮力が大きいということなので
全てのウェイトを捨てるのではなく、一部のウェイトを外すだけで浮力を確保することができます。
5mmのウェットスーツを着ている時、私は身に着けているウェイトを全て捨てなければ浮き始めませんが
ドライスーツの場合は2キロほど身に着けたままでも浮くことができます。
エマージェンシーウェイトドロップの際の注意点
◎ウェイトを捨てると浮力が大幅に増えます
ウェイトを捨てると、コントロールできないほどの急浮上をしてしまう場合があります。
そうなっては危険ですので水中でウェイトを捨てる場合は、それ以外に方法がないときの最終手段だと思ってください。
◎水面ではためらいなく
水面ではそれ以上浮上する可能性はありません。
緊急事態が起きた時はためらいなくウェイトを捨てて正解です。
◎ウェイトを捨てても浮かない時
ウェイトを全て捨てても特にスチールのシリンダーを使っている場合、重い可能性がある人もいます。
身体が勝手に浮かない場合は水底を軽く押すか、浮き始めるまでゆっくり泳いで水面にあがりましょう。
この場合、水面でも浮力が十分でないと感じたらBCDにオーラルで空気を吹き込むようにしてください。
◎練習の時は周りを見て
通常、講習のスキル時には下が見えるほどの浅い場所で練習します。
他の人が下にいたり、サンゴが下にある時にウェイトを落としてしまうと、
事故の原因になったり、環境破壊につながってしまいます。
インストラクターが安全に講習を行いますが自分の目でも確認するようにしましょう。
これらの注意点を念頭に置いてエマージェンシーウェイトドロップの
スキルを行いましょう!
ライセンスを持っている方も
自分の器材のウェイトシステムはどのような物だったでしょうか?
取り外せないウェイトシステムのみで潜っている方は自分のウェイトシステムを
見直してみるのもいいかもしれませんね!
実際にこのスキルを使う事は起こって欲しくないことですが
緊急時に役立つスキルになりますので覚えておくようにしましょう!(^^)!
それでは今回はここまで!
今回も最後まで見て頂きありがとうございました
次回もお楽しみに(@^^)/~~~
RESERVE
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