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海教室第191回目!ダイバーになろう!オープンウォーター講習シリーズNo.18「フリーフローレギュレーターからの呼吸」について
2021/10/12
皆さんこんにちは、今週はゆっこがお送りします。
今回は、限定水域4で行うスキル「フリーフローレギュレーターからの呼吸」について書いていきます。
このスキルは、レギュレーターが故障してしまったときに使うスキルになります。
定期的なメンテナンス不足や水中で何か強い衝撃を受けてしまったとき、
レギュレーターが故障してしまうことがあります。
その時に安全を考慮した設計上、レギュレーターから空気が出なくなるのではなく、
空気が出っぱなしになるようになっています。
空気が出っぱなしになることをフリーフローしている状態と言います。
普通にダイビングしている時と同じようにマウスピース部分を咥えようとすると、
勢いで口からマウスピースが外れてしまったりして危険です。
それでは、どのようにして呼吸をしたらいいのか、スキルの説明していきます。
1、マウスピースの左半分を口から外して咥える。
マウスピースと唇で密閉状態になっていると空気の逃げ道がなくなってしまうので、
マウスピースの半分を口から外すことで逃げ道を作ることができます。
2、頭を右に傾ける。
水中では空気は流れがない限り、水面に向かって真っすぐ上がっていきます。
勢いよく上がる空気にマスクが当たるとずれてしまったりするのでしっかり傾けましょう。
3、左手でマスクを押さえる。
これも空気がマスクに当たってマスクがずれてしまうのを防止するためです。
4、レギュレーターのパージボタンを押し、すするようにして呼吸をする。
講習では、パージボタンを押してフリーフロー状態のシミュレーションを行います。
熱いものを飲むときのようなイメージで必要な分の空気だけを吸うようにします。
スキル練習では、30秒以上この状態で呼吸を繰り返します。
練習前と、練習後に残圧の確認を行ってみてください。
30秒でも目に見えて残圧が減っているはずです。
フリーフローレギュレーターからの呼吸を行うときのポイント!
○呼吸をするときはできるだけ下を向きながら行うほうがいいです。
正面を向いて行うのと比べると空気の泡が顔にかかりにくいからです。
こうすることでマスクのズレ、勢い良く泡を顔に受ける事を回避することができます。
○フリーフローした時は即座にダイビングを中止しましょう。
残圧計の減り具合を見るとわかりますが、
浅い場所でたった30秒のフリーフローで20〜30くらい残圧が減ってしまいます。
深い場所でフリーフローが起きてしまうとこれよりも
残圧の減りは早くなります!
水中でエア切れを起こしてしまう可能性も大きくなりますので、
ダイビング中にフリーフローが起きたらバディと一緒に切り上げて水面に上がるようにしましょう。
○フリーフローした器材を使い続けてはいけません。
ダイビングを終了したら各ショップ、メーカーに対応してもらい、修理の必要があります。
ご自身の器材を持っている方は不具合が起きてしまわないように、
年に一度のオーバーホールは必ず行うようにしましょう!
🌟ちなみに……
エントリーなどのタイミングや、レギュレーターが口からはずれてしまった時に、
パージボタンが押される形になって、フローさせてしまう場合があります。
このときの対処をライセンスを持っていても意外と焦ってしまう方が多いです!
そんなときに焦らずに対処できるように、書いておきます!
まずは、なぜ、フローが起こってしまうのか。
レギュレーターのセカンドステージの中には、空気を出すためのレバーがあります。
普段は空気を吸うか、パージボタンを押すことによってレバーが押され空気が出る仕組みになっています。
これが、この2つ以外の要因でレバーが押されたときにフローが起きます。
エントリーの直後のフリーフローは、主にレギュレーターの向きが原因になります。
マウスピースが上向きになったまま、水中に入ると下向きになったレバーが
水圧によって押されてしまい、フリーフローが起きてしまいます。
エントリー前にオクトパスの向きも確認することによって
オクトパスのフリーフローはかなり減らすことができます( `ー´)ノ
それでは、フローしてしまったときの対処法
レギュレーターのフローを止める方法はいくつかあります。
✓フリーフローしたままマウスピースを咥える
✓マウスピースを下に向ける
✓マウスピース部分を手で覆う
どの方法も空気が出続ける流れを物理的に遮ることによってフローをおさめます。
このフリーフローに関しては、レギュレーターの構造上、
起きる可能性は十分にあることなので故障ではありません。
が、正しく、早く止めないと空気は減っていってしまうので対処方法は覚えておくようにしましょう!
特に、常に咥えているわけではないオクトパスは衝撃によってフリーフローを起こしてしまうことが良くあります。
それを防止するために、オクトパスホルダーを使うのがオススメです!
BCDに固定してホースがぶらぶらするのを防ぎます。
これによって岩に当たったり、砂を引きずって噛んでしまうことを予防します。
オクトパスホルダーにはマウスピース部分にはめ込めるものがついてるタイプもあります。
そのタイプを使えば、空気が出続けることは無くなるので
衝撃を受けてもフリーフローしにくくなるわけです!
今回は、フリーフローレギュレーターからの呼吸の方法と
ファンダイビングでのフリーフローについて書きました!
次回もお楽しみに(@^^)/~~~
RESERVE
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